ヤマカガシの毒って大丈夫?噛まれた時はどうするか?症状や対処法、身近な毒蛇対策


毒蛇の中でも比較的身近に生息しているのがヤマカガシです。

アウトドア、レジャーで山に出かけるとよく見かける存在です。

もしも噛まれてしまったらどうしよう?

どうやって対処したらいいの?

万が一を考えると少し不安になりますよね。

では、ヤマカガシの毒って人間にどのくらい影響するのか気になるところです。

実はヤマカガシは『出血毒』という大変強い毒をもっています
噛まれた時は病院にて正しく処置が必要になりますので、焦らずに行動することが求められます。


記事では詳しい毒の知識や、噛まれた時の対処法を解説します。
意外と身近には、危険な生き物が生息しています。
もしもに備えて正しい知識を身につけましょう。

ヤマカガシに噛まれた時はどうする?


ヤマカガシに噛まれた時は落ち着いて対処する必要があります。
噛まれた場合でも腫れや痛みがそれほど無いことも多く、すぐに症状が出る事が少ない為、甘く見てしまいがちな所に落とし穴があります。

まずはできる限り早期に病院で受診することです。
では詳しく見ていきましょう。

噛まれた時の対処法

一般的な毒蛇は毒牙が口腔内の口先についていますが、ヤマカガシの毒牙は口腔内の奥にあります。
その為、軽く噛まれたくらいでは毒が入らないことも多いです。

深く噛まれた時には、まずは焦らず行動しましょう。
慌てたり、走ったりすることで血流が良くなり毒が早く体内に回ります。

・ポイズンリムーバー

ポイズンリムーバーは傷口から毒を吸出しする器具です。

毒を吸い出すことで症状を軽減することが期待でき応急処置がスムーズです。

時間の経過とともに体内に毒が回ってしまう為、刺されてからなるべく早期に使用をすることが必要です。

傷口を縛らない

毒の体内への進行を防ぐ為に傷口付近をきつく縛ることが考えられます。
しかし、傷口付近に局所的に毒を留めることで傷口の損傷を大きくする危険があるので傷口をきつく縛る事はおすすめできません。

短期間で病院に行けるようなら縛ることは避けましょう。

血清、抗毒素の摂取

やはり有効なのは抗毒素を摂取することです。
軽症の場合は摂取の必要はないと言われていますが、そもそも重症かどうかの判断が難しいです。

抗毒素の摂取の遅れで重症化するケースも報告されている為、まずは病院での受診が必要です。

噛まれてから1時間以内に頭痛がある場合は重症化の危険が高いのでいち早く受診しましょう。

毒の強さ・特徴

ヤマカガシは以前は長年、無毒の蛇と思われていましたが、1972年のこどもの死亡例を機に毒蛇と認定されました。

ヤマカガシの毒は国内では最も強力で、毒蛇で有名なハブの10倍、マムシの3倍程度と言われています。
これは、半数致死量(LD50)という、動物実験で毒物を投与したとき、その投与された動物の半数が死亡する毒量を計測した比較です。

動物の体重1kgあたりの毒の用量(mg)

(単位 mg/kg)

1. ヤマカガシ LD50=5.3 (mg/kg)
2. マムシ   LD50=16 (mg/kg)
3. ハブ    LD50=54 (mg/kg)


ヤマカガシの毒は出血毒ですが、ハブやマムシの出血毒とは少し異なり強力な血液凝固作用があります。
血管内に毒が入ると、血管内に血栓が作られます。
体内では、その血栓をなくすためにフィブリノーゲンと血小板を消費します。

これは出血の際の止血の役割を担っているため、結果として血が止まらなくなります。
全身の皮下出血、内臓出血、重症化した場合は急性腎不全や脳内出血を引き起こし、 最悪の場合死に至ることもあります。

恐ろしいのは、症状が現れるまでに時間がかかることです。
フィブリノーゲンや血小板が消費されてから出血症状が出始めるのですが、噛まれてから1日程度経ってから出血症状が起こります。
逆に痛みや腫れがほとんどない為、安心した頃に症状が出るのです。

ヤマカガシの毒はヒキガエルを捕食することで、その毒を自分の毒として使用しています。


ヤマカガシの特徴と生態

ヤマカガシの分布生息地は北海道、小笠原諸島、南西諸島以外の本州、四国、九州です。

名前の由来通り、山にいる蛇で、他にも標高の低い山間部、田んぼや河川敷など水場に生息しています。

都市部ではあまり見ることはないですが、自然が残る地方では比較的目にする蛇です。

カエルを主食としており、毒があるため他の蛇があまり捕食しないヒキガエルをエサとして捕食します。
他にもドジョウや小魚も捕食します。

日中に活動する昼行性で、あまり夜は活動しません。
基本的におとなしい性格の蛇で、危害を加えない限り人間を襲うことは
ありません。

全長は60~150㎝
体の色が関東、関西、中部、近畿など地域によって異なり、ヤマカガシと識別がしにくく、他の蛇との見分け方が難しいので注意が必要です。

一般的には赤色と黒色の斑点が交互に入っていますが、斑点がわかりにくい個体や色自体が異なる個体もいます。

まとめ

本記事ではヤマカガシの毒牙で噛まれた時の対処法やヤマカガシの特徴についてご紹介しました。

ヤマカガシは日本の毒蛇の中でもとても強力な毒をもっています。
生息地も大変身近な環境で生息しており、私たちの生活の中でも遭遇する可能性の高い毒蛇と言えます。

万が一噛まれた直後は、症状があまり出ないことが多い為、安心してしまいがちです。
時間が経つにつれ症状が出てくるケースが多いので、大丈夫だと思わずに必ず病院での受診をしましょう。

基本的にはおとなしい性格なので、人間が危害を加えないかぎり襲ってくることはありませんので、見つけた時は構わなければ問題ありません。

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身近に住む毒蛇ですが、記事の内容を知って上手な付き合い方を身につけましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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