兵庫県三田市(さんだし)の企業誘致への取り組みとは?成功事例を自治体職員へインタビューしました!

目次

三田市ってどんなところ?

【編集部】

兵庫県三田市のことを知らない方のために、まず三田市ってどんなところか教えていただけますか?

【自治体職員】

三田市は兵庫県の南東部に位置し、神戸市の市街地からは六甲山系を越えて北へ約25㎞、大阪市から北西へ約35㎞の圏域にあります。

豊かな自然環境が残る里山や農村集落が残る北部地域、城下町や門前町から発展してきた中部の既成市街地、閑静でゆとりある計画的な市街地のある南部地域、産業集積の拠点となる北摂三田テクノパーク等さまざまな機能が調和した街です。

また三田市の人口は、昭和56年のニュータウンへの入居開始や昭和61年の企業誘致開始などにより、昭和62年から平成8年まで10年連続で人口増加率日本一になるなど急激に人口が増加し、現在は107,346人となっています。

【編集部】

まさに36年前から企業誘致に取り組み、ニュータウン開発などのまちづくりに成功されたことで人口が増えてきたんですね。どのような年齢層の方が多いですか?

引用元:関西大学公式

【自治体職員】

はい、市内には関西学院大学神戸三田キャンパスや湊川短期大学があり学生たちが多いこともありますが、人口に占める15歳~64歳まで(生産年齢人口)の割合は全体の55%を占めており、比較的若い人が多い町であると言えます。

【編集部】

若い方が多いということは、やはり三田市にはたくさんの魅力がありそうですね。

【自治体職員】

はい、また最近のデータでは、東洋経済の「住みよさランキング2023」近畿編において19位にランキングされており、兵庫県内では、神戸市、西宮市、小野市の次に選ばれており「住みやすい街」と評価いただいています。

【編集部】

ズバリ!三田市の住みやすさ、魅力はどんなところでしょうか。

【自治体職員】
三田まつりや自然や景観、特産物など豊かな資源を生かした観光交流イベントや三田国際マスターズマラソンなどのスポーツイベント、旧三田藩の歴史文化などを紹介する観光ガイドのほか、日本人で初めてビール醸造を行ったと言われる川本幸民にちなんだ三田ビール検定やサンタ×三田プロジェクトなど、三田の魅力を感じていただけるイベントなどがたくさんあります。

三田市の企業誘致について

【編集部】

三田市ではこれまで36年前から企業誘致に取り組まれてこられましたが、現在の企業誘致に関する取り組みを教えて下さい。

【自治体職員】

これまでは、開発事業者や業務代行者と協力しながら企業誘致DVDやパンフレット等を作成し、産業立地フェア(東京、大阪)への出展などを行ってきました。

現在は、北摂三田第二テクノパークの残り1区画について、大和ハウス工業(株)と協力して誘致を進めております。

【編集部】

企業誘致に取り組むうえで大事にしていることを教えて下さい。

【自治体職員】

市としては、新たに雇用が創出され環境にもやさしく、三田市で長く企業活動してもらえるような企業に来てもらいたいと思っています。

【編集部】

三田市へ企業進出した際のメリットは、どんなところでしょうか?

【自治体職員】

主要な高速道路網の結節点という優れたアクセス性、自然豊かな住環境と豊富な労働力、地震をはじめとする災害リスクの低さなどがメリットです。

企業誘致している北摂三田テクノパーク及び北摂三田第二テクノパークは、舞鶴若狭自動車道三田西ICから約1㎞、JR宝塚線新三田駅からバスで20分の所にあり、また中国自動車道神戸三田ICとも近接しており、高速道路の結節点という東西や南北への優れたアクセス性を有しています。

【編集部】

税制面などではいかがでしょうか?

【自治体職員】

三田市企業立地促進条例に基づく企業立地優遇制度があります。

北摂三田テクノパーク及び北摂三田第二テクノパーク等での新設や増設等に際して取得した事業用資産(土地・家屋・償却資産)にかかる固定資産税・都市計画税の3年~5年間課税免除や年間を通して一定の水量を超えた分に対して水道料金を助成する制度があります。

また、兵庫県の産業立地条例に基づく補助金や税軽減等の支援も受けることができます。

【編集部】

そんな魅力ある三田市へ企業進出したい企業も多いのではないですか?

【自治体職員】

はい、近年、阪神間の企業を中心に産業用地のご相談をいただくことが多くなりました。

本市の北摂三田テクノパークは、住宅・都市整備公団(現 独立行政法人都市再生機構)が北摂三田第二テクノパークは開発事業者として、大和ハウス工業㈱が開発事業者や業務代行者となり企業誘致を実施してきました。残り1区画となっておりますので、今後、新たな産業団地等も整備も必要だと考えております。

【編集部】

企業誘致に成功した秘訣やアドバイスなどあれば教えて下さい。

【自治体職員】

これまでの取り組みから申し上げられるのは、エンドユーザーまで責任をもって事業実施できる開発事業者または業務代行事業者との連携です。

【編集部】

自然豊かな三田市で、四季の移ろいを肌で感じながら生活し働かれている豊かな暮らしが目に浮かんできますね。

これからの三田市の街づくりを応援しています。貴重なお話聞かせていただきありがとうございました。

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