「岩国ってどんなところなんだろう?」「企業誘致への取り組みはどんなことをしているんだろう?」
そのように悩んでいませんか?
この記事では実際に岩国市の自治体職員にインタビューして、街の魅力や企業誘致への取り組みを紹介しています。
岩国への移住や地方進出を検討している人はぜひ参考にしてください!
岩国市の魅力に迫る!
【編集部】
岩国市の魅力について教えていただけますか?
【自治体職員】
何度も訪れたくなるには?暮らしたくなるには?そうなるには、そのまちとの物理的・感覚的な距離の『ちかさ』が大事と考えています。
本市の魅力は「自然」、「交通アクセス」、「歴史・文化」、「商業施設」、「国際性」、 「ひと」、「広島や宮島」との『ちかさ』です。
「いわくに」には「ちかく」で感じられる魅力がたくさんあり、来訪者はまた訪れたくなる。暮らしている人は自慢したくなる。離れてしまった人は戻ってきたくなる。そんなあなたの暮らしの「ちかくに いわくに」があります。
【編集部】
具体的には、どのような点が挙げられますか?
【自治体職員】
国際性を育む体験がちかくにあります。岩国市には海上自衛隊とアメリカ海兵隊が共同使用する飛行場・基地の岩国航空基地があり、国際的な交流が盛んなまちです。日常生活の中に海外にふれあう機会があふれています。
また、子育て環境や支援策が充実しています。市内には、子どもたちが安心して遊べる公園が数多く整備されています。中でも愛宕山ふくろう公園は、高さ13m、延長50mにもなるローラー滑り台や、飛び跳ねて遊べるキャンバスフロアなどを備える大型複合遊具をはじめ、幼児用複合遊具、エリア分けされた乳幼児用遊具などのほか、園路沿いには健康器具を配置しています。また、園内にある芝生広場や屋根付き広場、屋外ステージなどもご利用いただけます。
さらに、「中学校まで誰でも医療費が無料」や「すべての小中学校で給食費の無償化」を実践しているなど、みなさんの子育てをさまざまな制度で応援しています。
【編集部】
他にはどのような特徴がありますか?
【自治体職員】
東京など都市部がすぐちかくにあります。岩国市は東京まで約90分、広島まで約50分と都市部への交通アクセスが良好です。中でも、岩国錦帯橋空港は、市内の中心部にある空の玄関口です。JR岩国駅からバスに乗り、10分で空港に行くことができ、東京まで90分とアクセス抜群です。ビジネスや旅行で気軽に東京へ行き来することができます。
また、新たに就航した沖縄・那覇線は、南の離島にスムーズに乗り継いで行ける、非常に魅力的な路線になっています。便数や時間など利用者にとって利便性の高いダイヤを実現しており、今後も皆さんが快適に使える空港をめざしていきます。
【編集部】
注目すべきイベントがありますか?
【自治体職員】
たくさんのイベントがありますが、その中でも「日米フレンドシップデー」がおすすめです。このイベントでは、米海兵隊岩国航空基地の一部が一般開放され、軍用機の展示や航空ショーなどが行われます。2015年からは海上自衛隊との共催でさらにスケールアップして開催されており、家族連れや航空ファンなど、毎年20万人前後の人々が訪れます。
会場への入場は無料で、普段は入ることができない基地にこの日だけは誰でも入場でき、軍用機などを間近で見て撮影することができます。また会場では、本場のハンバーガーやピザなどの味も楽しめ、国際的な雰囲気を肌で感じることができます。
【編集部】
つまり、岩国市の魅力は生活環境と国際交流の両方が豊富に揃っていることと言えるのでしょうか?
【自治体職員】
その通りです。日々の生活に必要なものが全て揃っているだけでなく、さまざまな国際交流の機会もある。これが本市の大きな魅力となっています。
【編集部】
現在、岩国市の魅力を広めるために何か特別な取り組みは行っていますか?
【自治体職員】
はい、実際にシティプロモーションや観光振興を促進する部署が一体となってPR活動を行っています。具体的には、首都圏でのリアルイベントやメディアや、SNSを活用した情報発信を行っています。
また、観光面では広島広域都市圏の一員として積極的な観光振興をしており、特に広島平和記念資料館(広島市)、嚴島神社(廿日市市)、そして岩国市の錦帯橋といった名所を一緒にPRする取り組みを実施しています。
【編集部】
そうなんですね。岩国市の魅力をもっと引き立てるために、具体的な新しい取り組みはありますか?
【自治体職員】
岩国市を訪れた観光客が、友人・家族や自分へのお土産として、旅の思い出を振り返ることができる岩国産のお土産として統一ブランドを立ち上げました。
【編集部】
その新たなブランドについて詳しく教えていただけますか?
【自治体職員】
はい、ブランド名は「つまんでちょんまげ」です。岩国の日本酒に合う岩国の特産品を使ったお土産統一ブランドを立ち上げました。
【編集部】
「つまんでちょんまげ」、面白い名前ですね。どういった意味が込められているのですか?
【自治体職員】
岩国市と言えば、日本三名橋のひとつ、錦帯橋が有名です。木造りのアーチを渡りながら、その下を流れる錦川を見下ろすと、川底が見えるほどの澄んだ水に、誰もが驚くと思います。
そんな錦川の水系をはじめとする、清冽な水が磨いた日本酒が、岩国にはたくさんあります。そして、日本酒と同じように、美しい水や豊かな自然が育んだ名産品があります。岩国れんこん、岸根ぐり、こんにゃく、高森牛、天然鮎、由宇とまと、わさびなど、数えればきりがありません。
「つまんでちょんまげ」は、そんな岩国の名産品を使って、丹精こめてつくった、日本酒のおつまみシリーズです。すべての商品が、岩国の日本酒とよく合う味に仕上がりました。ぜひ多くの方に岩国が誇る特産品の美味しさを、日本酒を飲みながら味わっていただきたいと考えております。
ちなみにYouTubeでPR動画を公開しており、24万回も再生されています。
【編集部】
ぜひチェックしてみます。新しい試みをとても楽しみにしています。
※岩国市ではふるさと納税の取り組みも行っています。
⇒気になる方は岩国市のHPから確認が行えます。
岩国市の企業誘致への取り組みとは?
【編集部】
岩国市がどのような取り組みをして企業を誘致しているのか具体的に教えていただけますか?
【自治体職員】
岩国市では、2014年から東京の山口県事務所に企業誘致担当を1人派遣しています。2017年に山口県が、IT企業の誘致、サテライトオフィスの誘致を先導していく中で、岩国市も連携して取組みを強化しました。
そうした背景には岩国市として、工場誘致を積極的に取り組んできましたが、工業団地が完売し、新たに工業団地をつくるとしても、長い期間が必要になること、そしてもう一つは、市内に専門学校や大学が無く、エンジニアの仕事や事務的な仕事の求人倍率が低いこともあり、若者の流出が課題になっていることがあります。
そこで、就職先の選択肢を増やすために、ITや事務系の企業の誘致、サテライトオフィス誘致に取り組むことにしました。
【編集部】
岩国市が企業誘致に取り組む際、何か特に困難を感じることはありますか?
【自治体職員】
企業誘致は容易なことではありません。その中で特に課題と感じているのがPRと岩国市自体の特性を他の地域と差別化して提案することです。
全国的に地方創生が進み、各自治体も企業誘致に力を入れています。そこで岩国市の魅力や利点をどう伝え、どう差別化するかが重要となっています。
【編集部】
具体的にどのような施策を行っているのですか?
【自治体職員】
岩国市では2017年に補助金もないところからIT企業の誘致を始めました。視察ツアーを組んで企業様の生の声から得た気づきを蓄積して、シェアオフィス「Class Biz.」をつくったり、スピード感を重視したりと試行錯誤してきました。
現在では各種の進出補助金をはじめ、物件の視察・検討から進出後の定着のためのアフターフォローまで手厚く対応できるようになっています。ハローワークとも連携していることから、進出企業から人材確保の相談があってもハローワークを通してすぐに解決した事例もあります。
また、拠点やサテライトオフィスを開設する際に、上限500万円を補助率1/2で補助する進出支援施策があります。そして山口県側にも同様の支援施策があり、基準を満たせば両方を活用することが可能になります。そこで、県の担当者と連携して、企業様に対して一緒に支援内容の説明等を行っています。
最後に行政では担当が変わると対応が変わってしまうこともありますが、マニュアル化を進めて、企業様に対してスピード感と熱意を持った継続的な支援ができるような仕組みづくりにも取り組んでいます。
【編集部】
そのスピード感についてもう少し詳しく教えていただけますか?
【自治体職員】
企業様には忙しい中、興味を持っていただいているので、視察や進出支援の手続きなどお待たせすることなくできるよう「スピード感」を大事にしています。企業側が拠点を置く地域を選ぶ際に、自治体担当者の熱意という話も聞きますが、わたしたちはその熱意を「スピード感」で表しています。
【編集部】
最後に、岩国市の魅力を一言で表すと、どのようなものでしょうか?
【自治体職員】
非常に簡潔な問いですね。岩国市の魅力を一言で表すならば、それは「ちかくに いわくに」です。これは、生活に必要なものがすぐそばに揃っているという岩国市の特徴を表しています。
【編集部】
「ちかくに いわくに」とは素晴らしい表現ですね、まさに岩国市の魅力を簡潔に物語っています。担当者の皆様、お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。これからも岩国市のさらなる発展を心からお祈りしています。